私には2013年の11月にFacebookで知り合った「ねこ」の友達がいます。
彼女のブログ名は最初「ウメの健康日記」でした。
自己紹介の欄には「私は肉球なので、人間の姉が代筆しています。」と書かれています。
しかもFacebookのプロフィールはねこのウメちゃん。
名前も「吉田ウメ」で、未だに飼い主のお姉さんの顔を私は知りません。

「おもしろい人だなあ、ねこが大好きなんだなあ」と最初は単なる興味で覗くと、すぐにウメちゃんが重い病気で、その闘病日記だということがわかりました。
いつからかウメちゃんは重い病気と必死に闘う様子を綴った日記は、2012年5月5日を境に原発が全国で止まってから何日経過したかを教えてくれる貴重なレポートへと変わっていきました。
しかし筆者のウメちゃんは2014年11月にこの世を去ってしまいました。
その後を引き継いだのが妹の「ななちゃん」です。
なのでブログは今「ウメの健康日記 妹のなな編」に変わっているのです。
ご覧になって分かる通り、ちゃんとポスターの前でポーズを取るかわいいななちゃん。

吉田なな(ネコ・8歳、人間の歳にすると約50歳)
このようなコメントが毎日欠かさず付けられている。
ウメちゃん亡きあとも1日もかかさず、このポスターを書き、ブログを書き、Facebookにメッセージを発信しつづけています。これ、自分にできるかな?と考えたとき「私にはとてもできない」と思いました。
これだけ続けられるのも、本当に思いが強いからこそだと思うのです。
「原発は無ければ無いに越したことはない」容認派の中でも、また原発政策を推進する自公政権の支持者の方にも、こういった人が多いはずだ、私はそう信じています。
ウメちゃん、ななちゃんのひたむきな瞳は、そんな人達にも「そもそもなんでここまで危険で争いや差別を産むものが必要なのか。なぜ人間だけの都合でこんなものを再稼働させるのか」を考えさせます。
そんな先日、ウメちゃんから
「薩摩川内原発の再稼働が計画されているいま、抗議の意味を込めて、今までの記録を動画にしたいんです。協力してくれませんか」とメッセージが来ました。
私は快諾し、私や友人の写真を提供しました。そしてまさに昨日できあがったのがこの動画です。
お時間のある方は、ぜひ5分半だけ時間をいただき、この動画を見ていただけたらと思います。
70年前に炎に包まれた昨日8月6日は、日本で原発がゼロになって691日。
私達日本人が、新しい国に生まれ変われるかどうかのまさに正念場の日々なのです。
2011年3月以来、日本中、いや世界中にできたウメちゃんやななちゃんはじめ、こうした友達と一緒に、これからも声を上げていきたいと思っています。
吉田ウメちゃんのFacebookアカウント:
https://www.facebook.com/ume.yoshida.3?fref=pb&hc_location=profile_browser